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キチョダモ

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キチョダモは野球のバットに関する言葉。
主にバットが折れてしまった時に書き込まれる他、バットの素材に関わる話題の際に使われる。

キチョダモの由来・意味

「キチョダモ」は「貴重なアオダモ」の略である。「貴重なアオダモがあああ」という嘆きの略でもある。

アオダモというのは日本のプロ野球で主にバットの素材として使われている植物の事。材質が柔らかくしなりが出るということで良質な素材としてアオダモが用いられているのだが、バットの素材として使えるアオダモは樹齢80年から90年のものとされており、近年では材質の良いアオダモが減少して確保が難しくなっているという問題がある。

そのため、バットが折れてしまうと貴重なアオダモが失われてしまったということで「貴重なアオダモが〜」と嘆く声が多く見られた。そのうちにこの言葉が略され「キチョダモが〜」と言われるように。さらにこの「キチョダモ」という言葉自体が「アオダモ」を指すようになり「貴重なキチョダモが」などと言われることもある。オールスターなどの試合前にはよくアオダモの植樹をするというセレモニーがあるが、この際にも「キチョダモ」という書き込みがよく見られる。

ちなみにメジャーではホワイトアッシュやハードメイプルといった素材がよく使われており、日本でも近年ではこれらの素材を用いたバットを使う選手も増えている。そのため、バットが折れたからと言って必ずしもそのバットがキチョダモとは限らない。

イチローのバットがなくなる日―「アオダモ」を巡る渾身のルポルタージュ (主婦の友新書)

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